オーケストラ・アンサンブル金沢 定期会員が選ぶ 2024>>2025 シーズンコンサートベスト10
昨シーズンにご来場いただいた皆様、誠にありがとうございました。 どの演奏会が心に残ったか――定期会員の皆様に印象的な公演をお選びいただきました。 ベスト1 0 の発表とともに特筆すべきトピックスも含めて2024-2025シーズンを振り返ります。
【1位】ファンタスティック・オーケストラコンサート Vol.3
「ボーダレス」を体現するクラシックの枠を超えた公演
1位はなんとファンタスティック・オーケストラコンサート。世界的な評価と絶大なる人気を得るピアニスト・角野隼斗がOEK初共演とあってチケットも当然ながら争奪戦だったが、投票時にいただいたコメントを読むに石若駿のファンも根強く、マーティン・ホロベックも含めた3人の掛け合いに評価が高まった模様。また、クラシックへの造詣の深い桂米團治による「兵士の物語」もクラシックと落語の融合に感動されたコメントも多かった。角野が以前このカデンツァのインタビューで「(今回の演奏は)お互いの信頼があるからできること」と語ってくれたように(※)、ひとりのアーティストが舞台を支配したのではなく、川瀬率いるOEKも含めたアンサンブルをお楽しみいただき、まさにクラシックを核としながらその枠を超えていく「ボーダレス」な公演となった。
▼角野隼斗インタビュー記事はこちらから
Voice of AUDIENCE
●角野隼斗さんは現代のクラシックを提案されて美しくエキサイトに、石若駿さん(ドラム)やマーティ・ホロベックさん(ベース)とセッションを盛り上げて、ジャズとクラシックの融合を聴かせてくれました。ワクワクするその音色に感動いたしました。またこの様な楽しい音楽を企画して下さい。
●兵士の物語はとても面白かった。クラシック×落語であんなに盛り上がるとは! グルダのコンチェルトはもう最高でした! あんなに盛り上がったコンサートは初めてでした。帰りの新幹線でも知らない人と盛り上がったくらい…。クラシックはエンタメだと改めて思ったコンサートでした。これからもこういう攻めた企画をお願いします。
●桂米團治さんの語りの「兵士の物語」はとても楽しくて、クラシックコンサートだということを忘れるくらいでした。角野隼斗さんのドラムとベースのセッションも心おどる思いで聞き入りました。

【PickUp #1】類まれなる6人のピアニストが登場!
ファジル・サイ、亀井聖矢、牛田智大、角野隼斗、トム・ボロー、務川慧悟

なんといっても昨シーズンは6人のピアニストが登場。個性豊かなピアニストがそれぞれの強みを生かすプログラムでOEKと共演し、いずれの公演もベストテンにランクインしている。
各アーティストへの人気ぶりはもちろんのこと、ピアニストが登場する公演自体に票が集まりやすいことが伺える。2回目の共演となる亀井以外は5人とも初共演であった。
【PickUp #2】OEK桂冠指揮者 井上道義のファイナル公演

文字通り、引退前OEKとの最後の共演となった。とはいえ大団円ではなく、ショスタコーヴィチ「交響曲第14番」と西村朗「鳥のヘテロフォニー」と挑戦的なプログラムを披露したところに“らしさ”を感じたファンも多いはず。公演後、急遽行われたフェアウェルパーティには多くのファンが残り、楽団員と共にマエストロを送り出すエモーショナルな場に。音楽監督として2007〜2018年、11年間OEKを率いたマエストロがいかにOEKのファン、北陸のファンに愛されていたか――記憶に残る公演となった。
▼11月7日公演の振り返り動画はこちら
【PickUp #3】OEKメンバーがソリストとして2つの定期公演に登場!

楽団員が主役を張る公演が多かったのも、昨シーズンの特徴の1つ。3月20日公演はハイドンの「協奏交響曲」で4人の楽団員がソリストとして登場(ヴァイオリン:水谷 晃、チェロ:植木昭雄、オーボエ:橋爪惠梨香、ファゴット:金田直道)。広上淳一(OEKーティスティック・リーダー)の指揮でとても暖かい雰囲気の中での演奏となった。そして6月21日公演は以前よりOEKとは共演を重ね、いまや世界的現代作曲家となったイェルク・ヴィトマンが登場。作曲したその張本人が「超絶技巧を要求される難曲」と言わしめたヴァイオリン・ソロ「結婚行進曲によるパラフレーズ」を圧倒的な技巧で魅せたのは我
らが第1コンサートマスター、アビゲイル・ヤング。「フーガの試み」ではヴィトマンが多大な信頼を置くソプラノ歌手、クラロン・マクファデンと橋爪惠梨香が演奏、歌声とともに作品の核を担う大事な役どころを務めあげた。
▼3月20日公演の振り返り動画はこちら
OEK復興支援Tシャツがようやく一般発売!

オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)は、「能登半島地震復興応援コンサート」において、「がんばろうNOTO」Tシャツを制作し、OEKメンバー、スタッフおよび共演アーティストが着用し、公演会場やSNS等で被災地への想いを発信してきました。この度、広く能登への想いを共有いただきたいと考え、販売することとなりました。なお、収益は音楽による支援活動に充当いたします。
販売は音楽堂チケットボックス窓口、もしくは公式オンラインショップにて
