OEKと初共演。異文化が集まる素晴らしい音色
- TEXT / 本江亜珠佳
- 撮影協力 / 芝寿し/紅ずわいがに笹寿し
本日は魚の柄のシャツを着てきました。金沢といえば、海の幸ですからね。今回いただいたおすしは笹の葉に包まれていて、まず、目で楽しむことができます。カニ、玉子、すし飯が折り重なり、繊細でおいしいです。
各地で公演する時には、リハーサルや本番に集中しているため、その土地の名所や味を楽しむ時間はなかなか取れません。今回、「金沢スタイル」のおすしを食べることができて、うれしいです。今度は旅行に来て、ゆっくりと金沢の食を味わいたいですね。
金沢の公演では、オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)の皆さんと初共演させていただきました。さまざまな国、文化が集まって生み出される音は素晴らしい。バボラーク・アンサンブルの仲間たちとともに、とても幸せな時間を過ごすことができました。
今回の会場となった邦楽ホールは本来、伝統芸能のためのものなので、と皆様から心配の声をあらかじめいただきましたが、心配することは何もないと思います。クラシック音楽は特別な環境でのみ演奏されるものではありません。ヨーロッパでは教会をはじめコンサート専用のホール以外でもよく演奏しますし、何より私は邦楽ホールの響きをとても気に入っています。
ホルンは金管楽器ですが、金管楽器と木管楽器を、そして弦楽器ともつなぐ存在だと私は思います。金管楽器のファンファーレも、木管楽器の優しい音、ハーモニーも奏でることができます。そしてその音色は人間の声にとっても近く、まるで歌っているように奏でることができるこの楽器が私は大好きです。
最近は指揮者としても舞台に立つことが増えました。指揮者はシェフ(料理長)、奏者は料理人のようなもので、料理人としての腕を磨き、シェフのように全体を見渡すことで、互いが影響し合いながら、いい料理(音楽)が生み出せるのではないでしょうか。
音楽にまつわることは何でも好きなので、ホルン奏者として、指揮者としての活動はもちろん、作曲、教育、コンサートの企画運営など今後もいろいろなことに挑戦し続けたいと思っています。
PROFILE
ラデク・バボラーク
1976年チェコ生まれ。94年にミュンヘン国際コンクールで優勝、「美しく柔らかな音色」、「完璧な演奏」、「ホルンの神童」と評される。小澤、バレンボイム、レヴァインなどトップクラスの指揮者の信頼も厚く、ソリストとしてベルリン・フィルはもちろん、ウィーン・フィル、バイエルン放送響等と圧倒的な名演を残し続けている。これまでチェコ・フィル、ミュンヘン・フィル、バンベルク響、ベルリン・フィルのソロ・ホルン奏者を歴任。さらに、サイトウ・キネン・オーケストラ、水戸室内管をはじめとする世界のオーケストラにも参加。近年は指揮者としての活躍も目覚ましく、チェコ・シンフォニエッタを創設。ヨーロッパや日本での客演も重ねる。山形交響楽団ミュージック・パートナー、プラハ・チェンバー・ソロイスツ芸術監督。
SHOP INFO
芝寿し 百番街店
石川県金沢市木ノ新保町1-1
金沢百番街あんと
TEL : 076-261-4844
営業時間 : 8:30~20:00
定休日 : 不定休
