フランソワ・エスピナス オルガン・リサイタル
卓越したオルガンの名手と音楽堂が誇るパイプオルガンが出会う
この夏、フランスで活躍するオルガンの名手が音楽堂にやってくる。フランソワ・エスピナスは、パリの中心、ノートルダム大聖堂近くのサン・セヴラン教会やヴェルサイユ宮殿王室礼拝堂でオルガニストを務める一人。前半はバッハに影響を与え、またバッハが影響を与えた作曲家の作品を、そして後半は20世紀以降のフランス作品を披露する。聴きごたえのあるプログラムだ。
プログラムをみてピンと来ない人も、心を開いてご来場いただいたなら、きっとオルガンのとりこになるだろう。石川県立音楽堂が誇る大オルガンは70に近い音色、5,000本以上のパイプを持つ日本有数の楽器。誤解を恐れずにいえば、めくるめく色彩感と押し寄せる響きを体験するだけでも価値がある。もちろん作品の魅力とエスピナスの技巧が、その価値を高めてくれることは請け合いだ。
またエスピナスからは石川への心を寄せたメッセージをもらった。
「この度、石川の皆様、地震で被災された地域の皆様のために演奏できることを、とても光栄に感じています。音楽は悲しみや苦難を乗り越える力を私たちに与えてくれます。そして私のコンサートが皆様の希望の光となれば幸いです。私の心は皆様と共にあります。この夏、ぜひ会場でお会いしましょう!」
彼の言葉の通り、おりしも世の中は夏休み。ぜひ小学生から大人まで、オルガンの奏でる音楽のシャワーを身体全体に浴びてほしい。そしてオリンピック開催中であるフランス・パリの空気を、家のモニターではなく音楽堂で感じてみよう!
○オルガン:フランソワ・エスピナス
グリニー/讃歌「来たれ、創造主」
J.S.バッハ/前奏曲とフーガ
メンデルスゾーン/オルガン・ソナタ 第2番
フランク/コラール 第3番
メシアン/前奏曲
V.オーベルタン/ソナタ 第6番
J.アラン/幻想曲 第2番
トゥルヌミール/パラフラーズ=カリヨン
一般 ¥3,000
高校生以下 ¥1,500
*OEK定期会員・邦友会会員
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