CLOSE-UP PEOPLE 春日朋子インタビュー
お昼のひととき、オルガンとオーボエの甘美な響きに酔いしれるコンサート
OEKの新団員、オーボエ奏者の橋爪恵梨香さんと共演させて頂きます。橋爪さんはランチタイムコンサート初登場、オルガンとは初共演ということで、今回は必聴のコンサート。
今回演奏するバッハの「アリオーソ」「主よ、人の望みの喜びよ」、マルチェッロの「オーボエ協奏曲 ニ短調」は、オーボエ&オルガンで演奏される定番曲・名曲です。今年、没後100年を迎えるフォーレの組曲『ペレアスとメリザンド』の中で最も有名な曲は「シシリエンヌ」ですが、今回はオーボエが活躍する「糸を紡ぐ女」を選曲し、演奏を試みますので、2人でのアンサンブルをお楽しみ頂けたらと思います。フォーレとフランクは、フランス・ロマン派の時代にパリで活躍した作曲家・オルガニストです。オルガン独奏では、フランクの死の直前に書き上げられ、彼の遺言とも言われる『3つのコラール』の中から「コラール第3番」を演奏します。様々な出来事が起こり、死が遠い存在ではなくなった現代、それでも私たちは今を生き、生きているからこそ苦しみ、悲しみ、喜び、色々と感じることができます。
お昼のひと時、オーボエの甘美な響きと、ホール全体を包むようなオルガンのサウンドの中に是非、皆様の身を置いて頂けたらと願っています。
○オルガン:春日朋子
○オーボエ:橋爪惠梨香(OEK楽団員)
ミニ朗読会 10:45~ 出演:富山舞台 カフェコンチェルト
マルチェッロ/オーボエ協奏曲
菅野よう子/花は咲く
フランク/コラール第3番 ほか
PROFILE
春日朋子(かすが・ともこ)/オルガン
東京藝術大学器楽科オルガン専攻卒業、同大学院修士課程修了。
フランスのトゥールーズ国立高等音楽院を満場一致の一等賞のディプロマを取得し修了。
オルガンを今井奈緒子、廣野嗣雄、早島万紀子、ステファヌ・ボワ、ミシェル・ブヴァール、
ヤン・ヴィレム・ヤンセン、三浦はつみの各氏に師事。
各地でのソロ、アンサンブル、伴奏などの演奏活動を行う傍ら、後進の指導にもあたっている。
日本オルガニスト協会、日本オルガン研究会会員。