石川県立音楽堂
オーケストラアンサンブル金沢

伝統を重んじ音楽を愛する金沢で
心待ちにしたOEKとの共演

ピアニスト ファジル・サイ
  • TEXT / 本江亜珠佳
  • 撮影協力 / 農口尚彦研究所 by SAKE食堂

鉄板焼き、寿司に、しゃぶしゃぶ…。大好きな日本食に合わせるのは、何といっても「SAKE(日本酒)」です。冬になると、熱燗もいいですね。そうそう、お好み焼きにも日本酒が合いますよ。今回ご用意いただいた大吟醸の飲み比べセットは、どれも私好みです。私は日本酒のスペシャリストではありませんが、おいしいことは分かります。杜氏の農口(尚彦)さんは地元、能登のご出身で、91歳の今も現役でご活躍されているとお聞きしました。素晴らしいことです。

私が初めて金沢に来たのは1997年、まだ若い頃でした。金沢は京都と似て、日本のよき伝統を持ったまち、という印象が強いです。2010年に来た時には、芸妓さんとお座敷遊びを体験したのを覚えています。伝統を重んじる金沢の人々が、西洋音楽にも関心が高いのは大変うれしいことです。金沢の舞台に上がると、客席から温かみを感じます。

今回、金沢は4度目となりましたが、石川県立音楽堂での演奏も、オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)との共演も初めて。OEKの評判は以前から耳にしていましたし、才能ある広上(淳一)マエストロとの共演も久しぶりで、心待ちにしていました。音楽堂は音の響きが素晴らしく、ファンタスティックな環境だと感じています。

石川、特に能登地方は元日に大きな地震に見舞われました。被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。私の母国のトルコも地震が多い地域で、昨年2月にも多くの犠牲者がでました。こんな時こそ、音楽の役割は人々の癒しとなることだと思います。これからも、さまざまな形で支援を続けていきたいと考えています。

PROFILE
ファジル・サイ

1970年トルコ生まれ。1994年ヤング・コンサート・アーティスト国際オーディションで優勝し、国際的な演奏活動を開始。ニューヨーク・フィルなど世界各地の主要オーケストラに定期的に出演するなど、活発な活動を展開。個性豊な演奏が衝撃を呼び、CDも「春の祭典」、「ブラック・アース」などが大ヒット。作曲家でもあり、「シルクロード」、「トルコ行進曲ジャズ」をはじめ、クラシックからジャズまで多くの作品を書いている。

SHOP INFO
SAKE食堂 by 農口尚彦研究所

石川県金沢市木ノ新保町1-1
金沢百番街百番キッチン1階
TEL 076-204-8383
【営業時間】9:00~23:00(L.O.22:30)
【定休日】不定休

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(石川県立音楽堂1F)

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