MANSAI with OEK スペシャルコンサート
石川県立音楽堂オルガンリニューアル&コンサートホール再開記念
2026年3月11日の公演はオルガンとオーケストラの演奏から幕を開けます。
オルガン改修後まだ誰も聴いていないオルガンの音色をお客様に初披露する機会に今回の演奏をお引き受けいただいたのはオルガニスト・大木麻理さん。
同プログラムを演奏する3月24日の名古屋公演も含め、今回の選曲や演奏までに至る過程などいろんな質問を投げかけさせていただきました。ぜひ演奏会までのお楽しみにご覧ください。
- TEXT / 渡辺和(音楽ジャーナリスト)
- PHOTO / Mari Kusakari
――ラインベルガーのオルガン協奏曲はロマン派時代の作品ですね。
大木:今回はOEKの編成にフィットする中から、いちばん魅力的な曲を選びました。石川県立音楽堂のオルガンのキャラクターには、ドイツのロマン派的なものがすごくあるのでは、と思いまして。ヘンデル、プーランクくらいが日の目を浴びるオルガン協奏曲ですが、ロマン派にもたくさんあるのです。ラインベルガーもそうですけど、当時はオルガニストがコンチェルトをたくさん書いています。オルガンならではの操作がいろいろありますから、(オルガニスト以外の作曲家が作品を書くとしたら)オルガン本来の魅力を引き出す作品を書くのは難しいです。
――この作品のオーケストラ編成は、弦楽合奏とホルン、トランペットそれにティンバニーですね。
大木:オルガンは木管合奏に近い響きは出せます。この曲でも、和声を埋めるところで木管的な響きをイメージする書かれ方が結構あり、オルガンでなんとかなると思ったのかも。逆に、トランペットなどの圧の強い音を単独で鳴らすのは難しい。打楽器的な要素や弦楽器的な音もオルガンは苦手。カバーできるところとそうでないところを上手く棲み分けるように書いてあり、本当にオルガンの良さが引き出せています。
――オルガニストにとって協奏曲は大変なものなのでしょうか。
大木:大変ですよ。演奏会に至る課程が他の楽器の比ではありませんから。オルガンは一台として同じものがなく、各楽器でどんな音で弾くか音色作りをしていく。しかも家ではできず、ホールに行って楽器を前に音を聞き、ああでもないこうでもないと音の組み合わせや音を変えるタイミングを一から作っていきます。コンチェルトでは、まずはそうやってひとりで作り、それをオーケストラと合わせる。リハーサル最終日にソリストが来て合わせればいい、などというものではないのです。
――オルガニストからみて、オルガンのオーバーホールで何が変わるのでしょうか。
大木:楽器はこまめにメンテナンスしますよね。でもオルガンはホールに入れたら動かせない。細かい不具合の調整や調律はしても、なにか作業をするならホールを閉めねばなりませんから、普通の楽器には当たり前のことができず、まとめてやるしかないのです。今回は、最初の良い状態に再び近づけ、楽器をもう一度よく鳴るように整える作業。一音一音のパイプがちゃんと鳴るように整備され、発音がかなり明瞭になり、クリアで重厚な響きを取り戻している筈です。石川県立音楽堂のオルガンの音を知ってる方なら、すごく良くなったと感じられるのは間違いないと思います。
――ありがとうございます!公演当日を楽しみにしております。
野村 萬斎(演出・出演)
松井 慶太(指揮/OEKパーマネント・コンダクター)
中村壱太郎、花柳源九郎(振付)
花柳 ツル(舞踊・カンデーラ)
工藤 朋子(舞踊・ルシーア)
秋本 悠希(メゾソプラノ)
大木 麻理(オルガン)
【トーク】新たに生み出される伝統「恋は魔術師」への誘い(解説…野村萬斎、松井慶太)
ラインベルガー オルガン協奏曲第2番
シューマン 蝶々(オーケストラ版・舞・・・日本舞踊)
ファリャ バレエ音楽「恋は魔術師」
SS席7,000円S席6,000円A席4,000円B席2,500円
25歳以下当日券50%オフ(要証明書類)
・一般発売日:2025年12 月11日 10:00~
・OEK定期会員、邦友会会員SS・S席1,000円割引、A席500円割引
・未就学児入場不可
野村萬斎 with OEK ファリャ「恋は魔術師」
野村 萬斎(演出・出演)
松井 慶太(指揮/OEKパーマネント・コンダクター)
中村壱太郎、花柳源九郎(振付)
花柳 ツル(舞踊・カンデーラ)
工藤 朋子(舞踊・ルシーア)
秋本 悠希(メゾソプラノ)
大木 麻理(オルガン)
ラインベルガー オルガン協奏曲第2番
シューマン 蝶々(オーケストラ版・舞・・・日本舞踊)
ファリャ バレエ音楽「恋は魔術師」
S席7,000円A席6,000円B席4,000円
25歳以下当日券50%オフ(要証明書類)
未就学児入場不可
